ontology.350(ヤヨイ二週目)
「こんな言葉を紡げる人間になりたかった」 【↑何て良い顔…】 コバ・ジュンです。 先週、シアトル・マリナーズ所属のイチロー選手が現役引退を発表しました。残念ながら引退試合、そして引退会見を見ることは出来なかったのですが、今は便利な時代ですねえ。知り合いより「ネットで引退会見のすべてが観られる」と教えてもらい、早速観てみました(共同通信の公式動画なので、今でも普通に見られると思います)。 中でも、ボクの心に残った語録。 「クビになるんじゃないかはいつもありましたね。ニューヨーク行ってから」 「妻が握ってくれたおにぎりがおよそ2,800個。3,000握りたかったみたいですけどね。妻にはゆっくりしてもらいたいと思います」 「妻と一弓(いっきゅう。飼い犬の柴犬)には、感謝の思いしかない」 「我慢できないんですよ。楽な事、楽な事を重ねている感じで」 「団体競技なんだけど、個人競技というところ、それが野球の良いところです」 「日本の野球は、頭を使う面白い野球であって欲しいです」 ひとことひとことが本当に重くて、意味を持っていて、聞く側に何かを感じさせて…。 本当に野球が大好きで、そんな野球の事をずっと考えて過ごして来て、「どう見られているか?」というところまで意識しているかは分かりませんが、これだけの大選手、もちろんそれも常に考えていただろうと思います。 そしてラスト、「孤独」に関しての回答。 これはぜひ皆様の目で、耳で確かめて頂きたいです。続いて「締まったね最後〜」とおどけるイチロー選手の表情が凄く良い。本当に、本当に、世界のスーパースターでした。 お疲れ様でした。数々の素晴らしい活躍を忘れることはないでしょう。 ではまた。
「ケツの浮く瞬間 〜イチロー選手の引退に際して〜」 【↑春はそこまで】 コバ・ジュンです。 日本を、いや世界を代表する野球選手、『イチロー』(敬称略)が、昨日現役引退を表明しました。引退会見をボクはまだ見ておりませんが、素晴らしい会見だった様で、絶賛のツイートが各SNSに流れてきております。あああ、ダイジェストではなく最初から最後までキッチリと見たいなあ。 今更こんなところでイチローさんのプレーを事細かに書いても仕方ないので(その素晴らしさは誰しもが知っているでありましょうから)、ボクがイチローさんについて今までに感じた事を書いていきます。 もう何年前でしょうか。いや、何十年前ですね。スポーツ新聞の野球面に「イチロー」の文字。「なんだこりゃ。こんな外国人選手がオリックスにいるのか」と思うも、この頃からでしょうか、選手の登録名が本名でなくとも、それがカタカナであっても良くなってきたのは。「パンチ(佐藤和宏元選手)とイチロー」なんて字面が紙面を飾った時代でもありましたね。 その後イチロー選手は才能を発揮し始め、日本を代表する選手となり、そしてメジャーリーグでも活躍する一流中の一流選手として世界的に知られる様になっていきます。 ここで思い出す試合があります。2009年第二回WBC(ワールドベースボールクラシック)。簡単に言えば野球オリンピックみたいなものです。三年前のWBCでキューバを破り世界一となった日本。この大会でも二連覇を目指し頑張ってはいたのですが、ライバル国の韓国に負けるなど苦戦を強いられ、どうにか決勝まではいったものの、相手はまたしても韓国。頼りのイチロー選手は、この大会で考えられないほどの絶不調。「あの安打製造機がどうしたことか」と言われるほどの。 そんな決勝戦。三安打を放つものの、得点には繋がる安打ではなく、誰もがイチローの限界を感じ取ったであろう試合内容でした。 3-3の同点で迎えた10回表、2アウト一、三塁。一打逆転のチャンスで打順が回ってきたのはイチロー。相手のピッチャーは抑えとして有能な「イム・チャンヨン」選手。うまい具合に間を取り、イチローのリズムを崩しにかかります。しかしそこは世界のイチロー。2ストライクと追い込まれながらも、ファウル、ファウルで粘ります。「こんな球よく打てたな!?」という低めの球もうまくファウルします。 何球目だったでしょうか。粘りに粘ったイチロー。投げに投げたイム・チャンヨン。 イチローが捉えた打球は、見事二遊間を越え、二点タイムリーヒットとなり、5-3。あんなに不調だったイチローが、正にここぞ!という場面でやってくれたのです。中継を家で見ていたボク、大絶叫しましたね。 ボクの稚拙な文章ではうまく伝わりません。ここは実際の動画を見ていただいた方が早いでしょう。 そしてスコアはそのまま、見事日本はイチローのタイムリーにより優勝を勝ち取ったのです。「ケツが浮く」とは正にこの事でした。 勝利者インタビューでイチローが語った一言は、今でも話題になりますね。 「ほぼイキかけました」 世界のイチローが言うから成立する言葉。これを同じ様な年齢のオジサンが、同じ様なアングルで言ってみましょう。 ダメだろコレ。 イチローさんに心から「お疲れ様」と言いたいです。 そんなこんなで、ボクの「ケツが浮いた瞬間話」でした。他にもふたつほどあるのですが、それは後日。 ではまた。
ontology.349(ヤヨイ一週目)
「風向きが、変わらない」 【↑それはまるで吹きすさぶ北風の如く】 コバ・ジュンです。 風向きが変わりません。 昨年のいつだったか「何だか良い風が吹いてきそう!」的なことを日記で書いた覚えがあるのですが、どうやらそれは 気のせいだった 様です。そりゃそんなに簡単に良い方向には向きませんよね。ただ今年に入ってからは結構な数の案件を頂いていますので、それらを如何に自分の仕事に出来るかです。出来てないのは自分のせい、実力不足。「今回も残念ながら」という連絡をもらう度、吐きそうなほど落ち込みます。 仕事がなければ収入は増えない。税金や保険料も払えない。そしてまたどんどんと溜まっていく国への借金。びっくりするくらい払えておらず、毎月の様に月末が来るのを戦々恐々としています。 ある飲み会の際、「国保が月¥ウン万で…」という話をした際、同業の女性が「それは年間?」と聞いてきたことがありました。お前払ってないなコノヤロー(笑)月額じゃ!フリーランスはそれほど不遇な扱いを受けております。ちょっとした疑問なのですが、国保や市県民税を払っていない同業者の話は今までたくさん聞いてきましたが、一体今までどうしてるの?何か抜け道でもあるの?あったら教えてください。あ、直接会った時に聞かせてね。SNS他のメッセージだとバレちゃうからねCIAとかFBIとかKGBとかに! まぁそれは冗談ですが、とにかく「自分の風向き」を変えていかねばいけません。 He says, "Bill, I believe this is killing me." As the smile ran away from his face. "Well I'm sure that I could be a movie star. If I could get out of this place" 大好きな曲「ピアノマン」の一節です。 彼は言うんだ。「なあ、ビル。俺はこのまま死んでいくんだろうか?」なんて話し始めた。いつもの笑顔もないままに。 「俺はさあ、映画スターになってる様な人間なんだぜ? もっとも、ここを抜け出たらのことだけどな」 以前カラオケに行った際に、この一節を指さされて歌われた時、心底傷付きました。そんなの分かっている。でもダメなのはボクだし、言われて当然なのもあって、逆に今では「そうだよな」と強く戒めとして思う様にしています。「ここから脱け出さなければ!こんなところにいるから運が回ってこないんだ!」と。 JRのダイヤ改正によって、これから毎日20分早く家を出なくてはならなくなったので、今回はこの辺で。 ではまた。
「ピアノマン&サックスウーマン」 【↑素敵過ぎる】 コバ・ジュンです。 先週の月曜日、大好きなサックス奏者である「横山知子」さんのライブに神田まで出かけてきました。 この日はいつもボクが座るボックス席が、常連さんたちのリザーブだった様で、カウンターに案内され…。わーお、最前列やんけ。動くとピアノに足が当たっちゃいそう、というか当たっちゃいました、そんな席。 三三五五、お客様が入店してきます。わぁ、周りはお知り合いの皆様で良かった。小さなバーでの演奏なので、20人ほどで満席となります。 19:00、演奏が始まります。S.Sax横山さん。そしてPfが前田泰之さん。今回も案の定、横山さんがあまりにお綺麗なので、始めの数曲はせっかくの最前列なのにまともに観ることが出来ず…。照れてしまうのです。知り合いの皆様が普通に話しているのを観ると、「よく話せるなあ凄いなあ」と思ってしまいます。 1stステージが終わり、しばしの休憩の後、2ndステージ。 この日は東日本大震災の日だったこともあり、2ndはそこに関係した曲が演奏されていきました。前田さんの素敵な旋律に乗せて、横山さんの、大好きなS.Saxの音が、神田の地下のバーに響いてゆきます。おっと、書き忘れていました。この日、横山さんは「S.Saxのみ」による演奏だったのです。普段はアルトでのライブが多く、所属するバンド「Cocochi-kit」でもアルト。しかしこの日はソプラノ…。 ああ、ボクはなぜここまでS.Sax(クラリネットやオーボエ系も)の音が好きなのだろう。子供の頃に刷り込まれたのだろうか、軽快なリズムを持っていながら、哀愁も併せ持つこの楽器に、心奪われています。 先ほど書いたリザーブ席には、しっかりとしたスーツを着たリーマン様の集団がお座りになりました。で、演奏中も飲んで食べて喋って笑って…。正直騒がしいのですが、全然気にならないんですよ。1stと2ndの間に、お知り合いの方に「こういう雰囲気は初めてだね。面白いけど」と話しかけられ、それに対してボクは「ピアノマンみたいで最高です」と答えました。こういうのがライブの本来の楽しみ方とも思えます。 とかなんとか言ってたら!2ndで!上記の曲が! 最高のライブでした。横山さんには相変わらず照れてしまって、必要最小限のお話しか出来ませんでしたが、Pfの前田さんとは、こちらが申し訳ないくらい沢山のお話をさせて頂いてしまって。さらにはボクの稚拙なギター音源(ベルサイユのばら)まで聞いてもらったりしてしまって。 帰る際にご挨拶させてもらうも、やはり横山さんの可愛さが色々アレで「とんちゃんでいいですよ」と言われた記憶もあるのですが、ボクの中では「とん様」「横山さま」でして。 「花粉症大丈夫ですか?」 と言われたのが嬉しいと共に、二年前の四軒茶屋でのライブの際、横山さんと話している際に知り合いにいじられて「鼻出ちゃった」と言ったら、横山さんも「あたしも鼻出ちゃった」となったことを思い出して、今回も「あたしも鼻が…」と。 そんなこんなの素晴らしき楽しい夜なのでした。 やっぱソプラノサックス好きだあ。一番大好きな楽器を、一番大好きな演奏者が吹いてくれているというのにも、何だか色々感じます。 ではまた。
「ボクが涙を流せる理由」 【↑日常ってのがあってこその非日常なんだよ】 コバ・ジュンです。 各SNSでつぶやいたのですが、「凄く良かった」と思った即次の日にめちゃくちゃ悲しいことが起こったりと、『嫌密度』が高過ぎる日々を送っています。今年に入ってから。 「ライブのチケット取れた!最前列!」→「好きなアスリートが癌を罹患したニュース」 「とても素敵なライブが観られた!最高!」→「応援しているバンドのメンバーが辞める」 等々。他にも多くがありましたが、書ききれません。何でしょう、この嫌なループは。 さてタイトル。 昨日、大好きなバンドのボーカルが脱退するという知らせを観て、しばらくの間動揺が止まりませんでした。今となってようやく落ち着きはしましたが、その方がいなくなるあのバンドがこれからどうなっていくのか?と考えていたら、涙が頬をツーっとつたいまして。 今までこういった感情を持ったことはありませんでした。「自分の好きなバンドが解散」やら「メンバー脱退」やらで涙を流すなんて。 ただ「あれ、自分にもこういう感情があったのか」と思ったのも事実。例えば、今までならば他人のそう行った行動を見ては少々バカにしていた気持ちもありました。「バンド解散で泣くなんて何事!?」と。 しかし今回に関しては、あれ、なんだろうこの涙、この感情。自分がバカにしていたものが己に降りかかってきました。 舞台の話をします。 役者をやっているとよく言われるのが「あれだけのセリフを良く覚えられますね!」ということ。ですが、これは役者さん皆に共通していると思いますが、セリフを覚える自体はそこまで大変なことではないのです。例えば会社で仕事をしている皆様を対象としますが、まずは仕事内容を覚えなければその先には進めないでしょう?それだけのことなのです。 それよりも、セリフを覚えてからの方が本番なのです。自分が与えられた役が、そのセリフを如何にその役として発せられるか、生きている言葉として出せるか、それこそが重要であります。だって、それならば「長いセリフ覚えた!」だけで誰でも役者できちゃうでしょう。そんな棒読み舞台見たいですか? 次に聞かれるのが「よく泣けますね?」と言われること。いやいや、「笑う」方が難しかったりします。脚本で凄く面白いシーンがあり、観客大爆笑なところ、こちらは笑わずに芝居しなければいけません。けれど、役柄で笑わなければいけないシーンは「この役は本当に今このシーンで面白いと思って笑っているんだ」と思ってもらえなければ、それは嘘になってしまいます。 意味は違ってきてしまうのですが、舞台上で涙を流すのはそんなに難しいことではありません。ボクの場合はふた通りあるのですが、その役として舞台上で生きていれば、そういったシーンで自然に涙は流れます。逆に演出に「涙を流すな!」と言われたら、流さないこともできます。 難しいのはもうひとつの方で、これは漫画「ガラスの仮面」で主人公の北島マヤも迷っていたのですが、「出来事が連続して起こらない場合」です。前述の通り、舞台はお話の進行に沿って進むので、自然とこちらの役としての感情も高ぶり、そこに合わせて泣くことは出来ます。 でも、映像の場合だったりするとそうもいきません。ラストの号泣シーンを一番初めに撮ったりする時もありますから。もう20年くらい前の話ですが、ある芸能人の半生の再現フィルムの主役として、出演させていただいたことがありました。歌手として大ヒットを飛ばしながらも、徐々に売れなくなり、でも愛する妻に支えられ、バラエティ番組などで復活するも、その妻はガンで若くして亡くなってしまう…。そんなストーリーでした。三日間くらいのロケだったのかな。しっかりとは覚えていませんが「妻を亡くしたその歌手が客席の赤ちゃんを見て、苦労時代を思い出し泣いてしまう」というのが、結構初めの方の段階の撮影でして…。設定はディナーショーだったので客席は満席、その現場に移動する際に渡された歌詞は「英語」、それを全部覚えて歌って泣け!という、笑ってしまう、でもそんなことやってたんだなあと、今となっては自信にも思える演出。 で、無事に歌いながら泣くことが出来ました。確か一発OKだった覚えはあります。 そういう場合、どうして泣くことが出来るのか?と問われたら、「自分の悲しかった過去を思い出したり…」ですね。こう書くと失望されるかもしれませんが、悲しみのストックを如何に持っていて、それを思い出せるか、となります。 「母が死んだ」「父が死んだ」「猫が死んだ」「友人が死んだ」「彼女と別れた」 そういった、自分が感じた涙を流せる悲しみを持っている、持っていられるというのもひとつの技術、つまり資格に近いものとなるのです。 「Word、Excel使えます!パワポも使えます!ついでにAdobeもOKです!」 ここに更にプログラミングなどが組み合わされば、仕事も増えることでしょう。役者もまったく同じこと。どれだけ色々な引き出しをもっているかなのです。 前に戻りますが、「大好きなバンドのボーカルがやめてしまう」。これをも、ストックに出来てしまうであろう自分がいます。もちろん本当の悲しみがあるからこそ、それを経験したからこそ、舞台上で泣ける事実が出来るのです。 ひどい商売でしょう?残酷な商売でしょう? 少なくとも、エンターテイメントに関わっている人達は、板の上に立っている人達は、絶えず自分の技術プラス「お客様にどう見られているか」を考えています。 自分が如何にヘボ役者であろうとも、お金を払って観に来て頂いている以上、自分の持てる力のすべてを舞台に上げます。 長くなりましたが、なんとなーくニュアンスだけでも分かって頂けましたら幸いです。 最後に一つだけ「ストックに出来る」と言いましたが、それ自体は物凄く悲しい事柄なのです。それだけは知っておいてもらいたいです。 ではまた。
「そして今年も…」 【↑お元気にしておられますか?】 コバ・ジュンです。 今年もこの日がやってきました。 3.11 東日本大震災の日です。 8年前の今日、東北地方を中心に、大きな地震が襲いました。 嫌でも思い出されるあの日。ボクはこの日が近付く度、YoutubeなどにupされているものやパソコンのHDDに保存した動画を見て、自分の現状及び防災意識を見直します。 SNSで呟いたのですが、「夢を実現 ”灯台のハンカチ”」というニュースをテレビで観ました。津波被害によって亡くなられた、当時10歳の女の子、鈴木姫花さん。デザイナーを目指していたそうです。発色鮮やかに描かれた絵、それは福島県の塩屋埼灯台に遠足で行った際、思い出として書いたものであり、それが現在ハンカチとして売られ、「収益金の全額が災害や交通事故の遺児などに送られて」いるということです。 姫花さんの父上である貴さん曰く「地元に足を運んで娘のことや被災地のことを知って欲しい」という思いから、ネット販売はせず、灯台近くのイベントで販売をしているそうです。 そのニュースはこちらのリンクから見られます↓ https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20190309/6050004669.html?fbclid=IwAR1E0RvYz2xBeHX1ndG3TStX38w70R_P_rkWwv29X6gbKOtWrK9YidCar1g 思い出したのが、ボクは2002年に日本一周をしたのですが、その際塩屋埼灯台を訪れ、灯台守のお母様方と色々深い話をさせて頂いたのです。年賀状のやり取りなどもしていたのですが、ある年からパッタリと連絡が取れなくなり、それが2011年だったかどうかは定かではありませんが、今もお元気に暮らしているのか、そして2014年まで閉鎖されていた灯台守を今も続けておられるのか、とても気掛かりなのです。 ここまで書いてきて、Twitterの「良い方の力」を少し信じてみます。お世話になったあのお母様方の消息を知りたい。今でも無事で暮らしています様願いながら、拡散をしてもらおうかと思います。皆様、よろしければぜひご協力くださいませ。 被災された多くの方々の今後の無事を祈るとともに、亡くなられた方々に哀悼の意を評します。 黙祷。
「ヒキガエルのオスが鳴く理由!」 【↑カエルは可愛いなあ】 コバ・ジュンです。 先週は暖かい日が続いたのに、今週は雨降りやら寒い日が続き、体調管理が大変ですね。まぁ「三寒四温」の言葉通り、これから素敵な春が訪れてくれることを祈ります。花粉は勘弁して欲しいけど。 さて、3/6の水曜日は「啓蟄(けいちつ)」でした。皆様、ご存知ですか?啓蟄。ボクの大好きなカエルちゃんやらが冬眠から目覚め外に出てくるのを表す言葉です。ちゃんとカレンダーにも載っているので、嘘だと思ったら目を皿の様にして探してみてください。 そんなカエルちゃん達は、この時期に出てきてまず何をするかと言いますと、次世代に命を繋ぎます。そう、「産卵」をするのです。上手く出来ていますよね。暖かくなり池の氷も溶け、もう少ししたら田んぼにも水が張られ…。そんな時期にちゃんとカエルは出てきて、子孫を残すために生殖活動をします。 余談ですが、その中でもアカガエルの仲間達はカエル類の中でも一番産卵が早く、早ければ2月くらいに出てきて交尾を始めます。そして卵を無事産み終えると、また冬眠すると言う面白い習性を持っています。でもまた寒さがぶり返して池が凍ると、卵も凍って死んじゃうんですけどね。なぜそこまでして早く産卵行動に入るかと言うと、「他のカエルのオタマジャクシ達と競合しない様に」らしいです。確かに春になると他の色々な種類が出てきて、餌の取り合いになったりもするでしょう。一応頭を使っている様です。 では本題。 もう少しするとヒキガエルも冬眠から覚め、生まれた池で産卵行動を始めます。ちなみになのですが、カエルは基本的には自分が育った場所で産卵します。これが「カエル=帰る」の語源とも言われています。生物のそういった能力は不思議ですよね。 で、ヒキガエルの産卵行動は俗に「カエル合戦」と呼ばれています。狭い池に多くの大きなカエルが集まり、押し合いへし合い、それはさながら「合戦」の様なので、そう呼ばれる様になったそうです。佐々木倫子先生の漫画『Heaven?』にもそんなシーンが出てきます。 産卵方法なのですが、卵をお腹に蓄えたメスが池に入り、それを見たオスが後ろから抱きついて産卵を促し、出てきた卵に精子をかけて受精するという流れです。 ここで面白いのが、カエルはあんなに大きな目を持っているのに、実はあまり視力が良くありません。そう書くと少し語弊があるのですが、動体視力は優れていても止まっているものなどに対しては正直「見えない」に近いそうです。なので、とりあえず池に入って、動くものに抱きついて卵が出てきたら「ぶっかけ=Bukkake」という流れになります。 つまり、「さぁ、池に入ったぞ。俺の子孫を残すぞ!あ、何か動いてる物体がある。きっと可愛い子ちゃんだ。抱きついてしまえ。そして精子をぶっかけろ!」という、実に適当な子孫存続方法。故に、以下の様な事が起こってしまいます。 抱きついた!早く、早く卵出して! →バカヤロー!俺はお前と同じオスだ!早く離れろ! という(笑)。 ここまで書いてきて分かったでしょう。ヒキガエルのオスが鳴く理由。それは、 「俺は男だ!」 と抱きついてきた同姓に知らせるためなのです。なんてバカ…いや、可愛い習性なのでしょう。確かにヒキガエルを持ち上げると、オスの場合「クックッ、クックッ」と可愛い声で鳴きます。それがまさかそんな理由だったなんて…。 人間に例えるならば、「闇鍋」ならぬ「闇セックス」(そんな言葉あるのか)をしている際に、いざ抱きついてみたら、 「ちょ、ちょっと待てよ!俺、男だっての!『嘘つけ。こんな華奢な体してからに』とかいうな。マジだって!いて、いててててて!そこに入れても子孫は残らねえから!」 と叫ばれる様なものですね。 人間の場合は、それで快楽を得られてOK!な時もあるかもしれませんが、子孫を残すのが目的の彼らにしてみれば溜まったものではありません。そりゃメスに抱きつきたいですよね。それも大きくて健康なメスに。無駄撃ちなぞしてるヒマはないのです。お母さんに「最近ティッシュ使い過ぎじゃない?」とか言われるヒマなぞないのです。 ボクが上記を知ったのは、最高に面白いテレビ番組であった「たけしの万物創世記」でカエルを特集した回の時でした。20年以上前ですかねえ。当時のテレビは民放でも知識欲を十分に満たしてくれる素敵な番組が多かったです。 特に笑ったのが、「オスのカエルはメスと同じ様な大きさで動くものに抱きついてしまう。では他のもので試してみよう」とのNaにより、人工物で試すVが始まったのですが、その一発目に試したものが、 『こんにゃく』 オスガエルは見事に抱きついていました。 スタッフ、やり過ぎだろう…(笑)スタジオゲストの大槻ケンヂさんも「こんにゃくって」と苦笑していました。 ちなみにボクは道具は使いません。 ではまた。
「煮卵できちゃった!」 【↑最高の出来栄え】 コバ・ジュンです。 今日も雨ですかあ。もう梅雨?んなーこたーない。雨だとチャリ通勤が出来ずバスを使うため、一日で駐輪場代の4倍を超える料金がかかるので結構痛いです(さすがにもうカッパ着て漕ぐ体力はなくなりました)。 さて、もう本題に行きましょう。 先日twitterにて、あるピアニストさんが「簡単に煮卵を作れる方法のサイト」を紹介しておられました。で、昨日ようやくそれを試してみたら… 驚異的な再現度で完成!味も良し!漬け汁がうまく行き渡らなかったため、白身に少しムラが出来ましたが、そんなこと関係ないない!確かに簡単に作ることが出来ました。 卵を6分茹で… 氷水に4分付け… あとはめんつゆを入れたタッパーに入れて冷蔵庫で数時間寝かせたら完成。 結果をtwitterにupしたところ、「美味しそう!」な返信の他に、こうした方がもっと良くなるというものも頂き、有難い限り。料理はそうやって試行錯誤している段階が一番面白いんだよなあ〜。 ちなみに頂いたご意見は、 ・茹で時間は6:30が良い ・3〜4日寝かせれば、外側の白身の硬さも増し、持ち運びも可能になる ・タッパーにキッチンペーパーよりは、ジップロックに入れた方がムラなく仕上がる 等々。ありがとうございます!早速試してみます! この簡単煮卵の作り方は、以下のサイトを参考にしました。 「はらぺこグリズリーの料理ブログ」 https://www.cheap-delicious.com/entry/2014/10/14/170133 詳細はこちらをご覧くださいませ。 さて、今夜出かける前に食べるご飯も仕込んだし、お風呂入って温まってから寝ることにしよう。雨が止んでいますように。 ではまた。
「春の芽吹き」 【↑あやしいおじさん】 コバ・ジュンです。 昨日、朝方に病院に行ってきました。雨降りだったので自転車が使えず歩いていくのですが、これが実に遠い。30分はかかります。駅とは逆方向なのでバスなどの交通機関もなく(あるにはあるのですが、まず駅まで行って、そこから逆方向へのバスへ乗るという間接移動となります)、仕方なく傘を差しつつえっちらおっちらと出かけてきました。 血圧は特に異常なく、下が80台とかなり下がってきており、ただ歩いて行った分だけ脈拍がいつもよりは高く、まぁ言ってみれば「異常無し」な状態でした。 帰り道、歩きなのを良いことに、病院裏に流れている小川アメニティを散策。そろそろカエルの卵が見られる頃。しかしここでは発見出来ず。その後、もうひとつのポイントで見事カエルの卵塊を見つける事が出来ました。始めは「ヒキガエルの卵塊」と思い、SNSなどでもつぶやいたのですが、後々調べたらどうやら「ヤマアカガエル」もしくは「ニホンアカガエル」の卵塊の様。ああ、カエル大好きなのに間違えるとは、恥も恥、大恥です。 嬉しいので何だか笑顔になってしまいます。はたから見れば単なる怪しい黒ずくめのオジサンです。 ちょっと写真が溜まっているので、一気に整理していきましょう。 20年ぶりに返ってきたPS2用のガンダムゲーム。超絶ヘタクソになっていますが、今日も宇宙世紀を生き抜いています。このシリーズ、本当に面白いなあ。ぜひ新しい筐体でもリニューアルして欲しいところです。 最近凝っている「肉豆腐」。安く、そして美味しく、簡単に作れるの三重奏。〆はうどんが主。家では炭水化物を基本取らないのですが、最近頭を使う仕事を始めたため、とにかくお腹が空きます。とりあえずは太っても仕方ない方向で、仕事をひとつひとつ仕上げていきたいところです。 近所のスーパーにて出会った「いわしの酢漬け」。これがめっちゃ美味い!近隣の方はぜひオススメ。「スーパーかねひら」にて売っておりますよー。 2月最後の日曜日に、今年2回目のライブに行ってまいりました。 お久しぶりのCocochi-kit、そして夜は岡村トモ子さん(ゲスト:大西まみさん)のソロ。 やはり生音は良いですね。とにかく音楽を耳に、頭に入れておきたい昨今。今の自分に一番刺激になるのは「生演奏」です。 そうやって受けた刺激を、どうにかお礼の意味も込めて還元したいという気持ちはいっぱいなのですが、全然出来ていない今の状況に落胆すると共に、いつか必ずという思いも強く持っていて、そのジレンマに悩まされている、と同時にかなりの花粉症にも悩まされている現在なのでありました。 ではまた。