ontology.347(キサラギ一週目)
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二月某日 document.7
「それでも明日はやってくる」

【↑例えばこの様に蒸発するとか】
コバ・ジュンです。
今朝、出稼ぎから帰ってきてからすぐに仮眠をし、10時少し前に起床。6月に横須賀芸術劇場で行われるファンファーレ・チォカーリアのライブのチケットを無事に取れたあと、また仮眠をし、15:30に再度起きて、都内へオーディション。
最近写真選考で落ちてばかりいたので、オーディション自体が久しぶり。受けられるだけでも感謝せねば。
しかし、なぜかこれがまったく上手く行きませんでした。監督の指示は良く聞こえるし、それに応えようという気持ちもあるのですが、頭も体もうまく動いてくれない。自分の中で史上最低なオーディションとなってしまいました。
現場を離れていて怖いのは正にこれ。「芝居」を忘れてしまったのかの如く、自分の思うように体が動かず、他の人は10分以上やっていたにも関わらず、ボクは5分、いや、もっと少ない時間で「はい、もういいです」な感じで終わってしまいました。
見た目でそういう結果になるオーディションは今までたくさん受けてきました。「なんで俺呼ばれたんだろう?」というもの。受ける前から落ちると分かる案件。写真の時点で落とせよと思う案件。
しかし今回は芝居の内容が主な選考基準であったのに、明らかにダメ烙印を押されてしまった印象を受けました。
さすがにショックを隠しきれません。帰りの電車の中で「こういう表情をすれば良かったのか?」と映る窓にそんな顔をしてみても後の祭り。その日その時にその顔を出来ない時点でもう終了なんです。
家に帰ってきました。今朝出来なかった洗濯をします。洗濯機を二回回します。シンクに溜まっていた洗い物も片付けます。そして先ほどスーパーで買ってきた食材を調理します。今夜はおでん。簡単に作れて、美味しく食べられて…。
どんなに辛くとも、どんなに苦しくとも、「明日」はやってきます。「明日が希望」と思える「何か」が存在していれば良いのですが、今のボクにはそんなものはなく、「また明日がやってきてしまうので、今を生き抜くしかない」感じです。
「日常を過ごす」という至極当たり前のことが、実に至極キツく辛いものであって、今の時代、50歳を手前にした男がそれを独りでやり抜くということに、そろそろ限界を感じ始めた昨今です。
でも、「明日」は残酷なまでに、自分の頭上に訪れてきてしまうものなんです。拒否なんか出来ない。受け入れるしかない。どんなにイヤな未来でも、やってきてしまうものは仕方がない。
そしてボクは今日も寝ます。起きたら明日が待っています。どんな明日かは、自分にも他の人にも分かりません。でもひとつだけ分かっていることは、今の努力していない自分にとっての明日は、きっと大したことないつまらない憂鬱な明日ということです。
ではまた。 |
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二月某日 document.6
「自分が誰だか知りたくて」

【↑顔平たい族ということは知っています】
コバ・ジュンです。
『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』
とは誰の言葉だったか…、いや違う、ゴーギャンの有名な絵画の題名ですね。
昨日、ふと自分のルーツが気になりました。見た目は胴長短足の典型的な日本人なのに、安住の地を見つけても、どこかそれを良しとせず、またフラフラと別の地を探して彷徨ってしまうこの性格。
臆病なくせに壊したがりで、寂しがりのくせに独りが好きな所などは、一定の地に留まり生活していく『農耕民族』だったとはとても思えず、この風来坊なDNAは、一体何処から来たのだろう?と考えてしまったのです。
前にも書きましたが、ボクは父方の祖父より前の世代に遡る事が出来ません。父が亡くなり、相続等の関係で司法書士の先生に諸々依頼した際にそれが判明したのです。もっとも、父方の叔母(父の義姉なのでボクと血縁関係は無し)はそれを知っており、というか「今更?」的な雰囲気でした。
ややこしいのですが、ボクの三代前にあたる「小林家」には子供がなく、そこへ祖父と祖母が互いに養子として入り結婚をし、「小林」の姓を継いだという事なのです(余談:その小林家の当主の名前は「御酒造(みきぞう)」。血が繋がってれば笑い話に出来たのに!)。
といってコレ、昔は別段珍しい事ではないらしく、それを表す言葉も聞いた覚えがあるのですが(名称忘れました。ご存知の方がおりましたら教えてください)、とは言え自分のルーツがいきなり途絶えてしまったのはかなりの衝撃でした。
そんなこんなもあり、家系図やお寺の…何でしたっけ?宿帳じゃなくて(笑)檀家の記録が書いてあるモノ、それも多分無いと思うので、と言ってそれが確かとも限らないならば、「DNA」自体を調べてみればいいじゃない、という結論に辿り着いたのです。
で、ネットで検索してみたら、まぁあるわあるわ。自分が何処から来たのか気になる人はたくさんいるのねー。
あれ?でも目的はどうやらそこではないらしいぞ。DNAを調べることにより、罹りやすい病気だったり、癌になりやすい体質だったり、筋肉の付き方の違いだったり、そういう事を皆調べているみたいです。なるほど、というかそんな事まで分かるのか、すげえなDNA。
「遺伝子検査・DNA検査のMYCODE(マイコード)」
https://mycode.jp/
「あなたが"やせられない理由"を分析!FiNC肥満遺伝子検査キット」
https://mall.finc.com/products/284
「遺伝子検査のジーンライフ/田中投手のテレビCM放送中」
https://genelife.jp/
てな感じで調べてみたのが上の結果。
うーん…。ふーん。うさんくさ(以下略
でもまあやってみたい気持ちは少しある。あるけど。あるけど、うーん。
もしかしたら、好きな音楽の系統が何故こういったものなのか等、これにより分かったりするかもと思うと、実に試してみたい。「ボクは東欧の王家の子孫で、とある理由により東アジアに流され、そして現在に至る」とか判明したら爆笑じゃないですか。以前「あなたの前世を見ます」という人に見てもらったところ、ボクは欧州で靴職人をしていたらしいです。ふーん。いや、信じないとかそういう事ではなくて、こんなに手先が不器用な人間の前世が職人だったわけがないと。もしそうなら貴乃花の息(以下略
本題に戻しますが、調べてみたい気持ちはやまやま。アジア系?ポリネシア系?果てはアフリカ系?等々、なぜここまでフラッフラしていて平気なのかの理由も知りたいです。
自分はどこからこの日本という国に辿り着いたのか。その前は何をしていたのか、どこで暮らしていたのか、そしてこれからどこへ向かうのか…。ゴーギャンの絵のタイトルそのままですが、もう多分この先遺伝子を残せない現在、せめて「どこから来たのか」だけは知っておきたいと思い、こんな日記を書いてみました。
ではまた。
上記の遺伝子検査のキット、Amazonでも売ってるでやがんの(笑)
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二月某日 document.5
「今年になってから始めてみて良かったこと」

【↑鉄塔と月】
コバ・ジュンです。
昨日の日記『淫夢』に多数のアクセス、誠にありがとうございました!
いつもの3倍ほどのアクセスを頂いて嬉しい限り。やはりエロネタは強…いやいや、コバ・ジュンに興味を持ってもらっているということが何より嬉しいです。
「げふぅ」やら「ああ、そこそこもっと!」やら「淫らな夢系」のセリフが多数出てくる菊地秀行さんや夢枕獏さんの「伝奇小説」をボクがまだ高校生の時に勧めてくれた、担任Y先生、ありがとう!おかげさまで淫らな文章をこんなにまで読んでいただけるほどに成長しましたよ!
話は変わります。真面目にいきましょうね真面目に。
ここ数年、私生活が乱れまくりでした。といって『酒池肉林の毎日』とかいうわけではなく、やれる事を後回しにしまくったり、掃除をまるでしなかったり等々。生きていくことに精一杯で、身の回りの大切なことがほとんど出来ていなかったのです。
しかし、「これじゃあいけない」と思い立ったのが昨年末。キッチン周りを大掃除したり、確定申告の用意を早々と準備したり、とにかく「変わっていこう」と思い立ったのです。芸能の仕事がほとんど取れていない悲しい現在、少しでも身の回りを整理したり綺麗にしたりしていれば、運も呼び込めるかな?という下世話な考えがありきですが、生活空間が汚いよりは、綺麗のが良いじゃんねえ?カーテンを洗った際は「こんなにも部屋が明るくなるのか!」と驚きましたよ。次は窓を掃除しなきゃな…(ここだけの話、かつての出稼ぎ経験値により、窓の掃除はめちゃ得意です。スクイジーという道具を使うとあっという間に綺麗になるのです)。
では本題。
今年に入ってから、あることを始めたら、それが実に良くて便利でお安くてあらまあ!なことです。ではそれを書いていきましょう。
1.銀行のメインバンクをインターネットバンキングにしてみた
これがねえ、実に便利です。正直、手続き及び認証されるまでは面倒くさいです。まぁ当たり前と言えば当たり前なのですが、郵便物を受け取るだけでも本人確認が必要だったり、それからも何重ものパスワードが必要だったりと、セキュリティ面には苦労させられました。しかしそこを乗り越えてしまうと、あらまあ!土休日のATM手数料が無料になるのを始め、「いけね!あの振込明日までだった!でも銀行行っている暇ないよー」なんて時、家のパソコンからもしくはスマホから、いつでも簡単に振り込めちゃうのです(手数料は気にしてないのでいくらかかってるか知りませんが)。これ、夜型の自分にとっては本当に助かります。今まで何故やっていなかったのだろー?と、過去の自分をぶん殴りたいです。どれだけ時間外手数料取られてきていたんだよ、と。それだけで家、一軒くらい建つぞ。
2.家のテレビ契約を見直してみた
ボクは現在ほとんどテレビを見ません。見るのはサッカーのW杯、そして年末の紅白歌合戦くらいです。あとは「出稼ぎ」に行く前の時計代わりとして、点けておく程度です。
時間があった時は「ナショナルジオグラフィック」やら「アニマルプラネット」やら見てましたが、最近はまるで見ない。なのに月¥6,000(固定電話代含む)も取られているのはおかしい!というわけで、CATV会社に連絡し、契約内容を見直してもらう事にしました。
結果、電話料金を含めても月の支払いが¥3,000以内で済むことになりました。なんだよこれ、面倒臭がりの老人から、金をむしり取るシステムだったってことじゃん。今の世の中、金持ってる老人をだますことしか考えてないんだなあと感じると共に、自分もその老人の一人として数えられていたんだなあと…。とにかく!安くなった!バンザイ!
と、まあ、このくらいなのですが…。
あれ、もう少し色々変わったことがあったはずなのだけど、覚えてないや。ということはやってないのかもしれないし、もしかしたらやっているのかもしれない。オジサンになるに連れ「やったかやってないか」が段々とうやむやになっていきます。それはどんな事においても…。
おっと、これ以上はやめておきましょうね。「またいやらしいアクセス稼ぎが」と言われてしまうかもしれませんからね。
ちなみにですが、ここ数年は純潔を守り通しております。
ではまた。 |
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二月某日 document.4
「淫夢」

【↑混沌】
コバ・ジュンです。
ここのところ連日のように夢を見ます。
それも「いやらしいやつ」を。
内容は様々。どうしようかと思いましたが、恥を忍んで書いていきましょう、過剰にならぬ様、箇条書きにて控えめで。
・とある有名人4人組の女の子たちが、子供の履くような白いパンツ一枚で、ダブルベッドの上でわちゃわちゃはしゃいでいる。ボクは近くでそれを見ている。手は出せない様で、ただ傍観するのみ。
・昔好きだった女の子のアパートにいる。他にも何人か人がいる。楽しい飲み会の雰囲気。ベランダに出て、彼女と良い雰囲気に。昼間だというのに色々される。その後彼女の家にストーカーがやってくる。
・一年ほど前に芸能界を引退した女性有名人と旅行をしている。他にも人が多数いて、そのうちの何人かは知り合いだ。皆で混浴の露天温泉に入ったり楽しく過ごす。詳細は覚えておらずとも、やらしいことはされた。
・知り合いの女の子の家にいる。その家にはその子の友達(♀)もいる。知り合いの子がエッセイで大賞を取ったというのでそのお祝いに駆けつけたようだ。気付いたらその子が上に乗ってた。その後、友達も上に乗ってきた。
とこんな具合に。割と細かな箇所まで覚えているので、起きてからドキドキするのですが、夢か現実か判別付かなかったりして困ったりもしてます。その場合は携帯を見て、SNSなどに連絡してないか写真が残っていないか等々、確認なんかしたりして…。痕跡がないのを見て安心したりがっかりしたり。
と、そんなカオスな日常を過ごしております。
夢診断とかしてみたいところではあります。
ではまた。 |
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二月某日 document.3
「悲しい夢」

【↑くだらねえ運】
コバ・ジュンです。
昨日、とても気になる夢を見ました。
以前気になっていた女の子、まぁ正直に言うと「好きだった」のですが(笑)、その子が住んでいるアパートかな?に、当時の親しい仲間達で集まり、楽しく談笑しているという内容でした。
夢が進むうち、ボクはその子に「あたしも好きだったの知ってた?」などと内緒で告白され、ベランダで「少しの行為」に及ぶも「いやいやいや!皆見てる!」と、そんな夢想が無双に爆発したりしていました。
しかし、そこから急展開し、実は現在彼女はストーカーに悩まされていると言うことで、そのストーカーがやってきたのです。
「コンコンコン、コンコンコン」
ストーカーはドアを叩き続けます。
「コンコンコン、コンコココンコン」
その音は鳴り止むことを知りません。
彼女の携帯には「いるのは分かっているんだ。なぜドアを開けない?」などのLINEがひっきりなしに入ってきて。ボクらは彼女を守ろうとするのですが、彼女曰く「そっとしておけばいなくなるから」ということで
そんなところで、目が覚めてしまいまして。
ああ、夢か。でも実に現実味がある夢だったなあ…。もしや彼女の身に何か起こっているのでは…。大丈夫かな?…といって、連絡出来る間柄でも今やなくなってしまっていて。
そんな心配ばかりの夢で起床した後、スマホのニュースで流れてきたのは、
「競泳の池江璃花子選手が白血病」
と言う非常に悲しい知らせ。まだ18歳。しばらく布団から立ち上がれなくなるくらいの衝撃でした。才能の上に努力を重ね自分の道を切り開いてきたのに、この仕打ち。代わりに死んでしまえば良い輩など沢山いるのに、どうしてこんな事が起きてしまうのでしょう。東京オリンピックには間に合わずとも、とにかく完治を願います。
世界はなんて不公平なのだろう。幸せに行きて欲しい方ほど早く亡くなり、老害ほど長生きしてしまう。それが人生?いやいや、そんなん簡単に納得出来るものではないって。
ではまた。 |
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二月某日 document.2
「近況」

【↑あーあ】
コバ・ジュンです。
近況報告です。
・1月下旬
滞納している税金を銀行口座からごっそりと引かれる。それを避けるために年初めに嘆願に行ったのだが(分納もしている)、効果はまるで無かった。さすがに文句を言うも、のらくらりと言い訳され、引き落とされた金額は一切返ってはこないとのこと。それだけ多額をぶっこ抜かれた。生活費がなくなり、いきなり困窮に陥る。
・1月下旬~2月上旬
お知り合いに紹介して頂いた新しい仕事を始める。これが思っていたより大変。早く慣れるしかない。とりあえず第一稿は入れた。あとは校正待ち。望んでいた仕事内容なので、まずは上手くいって欲しい。
・2月上旬
芸能のお仕事。最終選考まで残るも落選。それが続いてしまう。ギリギリの選考になると、リハ日や撮影日をキープしておかなくてはいけないため、「出稼ぎ」の仕事を入れる事が出来ず、負の連鎖でさらにまずいことになる。
・2月某日
毎年購入している「山と渓谷社」さんのカレンダー。何の気無しにアンケートに答えたら、当選30名というプレゼントに当たる。これは素直に嬉しい。

・2月某日
加入しているCATVの料金が高すぎるため、「これはおかしい」と電話にて連絡。対応してくれたオペレーターさんが物凄く出来る方で、昨年より不通になっていた家の電話まで、電話対応のみで開通してくれた。そして料金も安くなり、さらにyoutubeを自宅の大きなテレビで見られる様にもなった。最高。


・2月某日
雪が降る。積もるまでいかなかったのは助かる。5年前の悪夢を思い出す。雪の結晶は綺麗だ。

・2月某日
そろそろ旬の「セリ」。それを使って鍋を作る。美味しい。twitterで流れてきた「肉豆腐」も作ってみる。これも美味しい。やはり冬は鍋だな。


・とある某日
今年に入ってから、ライブ他まるで行けてない。1月下旬に岡村トモ子さんのライブに行ったのみ。楽しみがあるから生きていける。だから頑張れる。そんな楽しみさえも奪う行政に「喝!」だ。

ではまた。 |
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二月某日 document.1
「真木蔵人さんと小明さん」

【↑最高の星空でした】
コバ・ジュンです。
皆様はお風呂に入る時、「お風呂以外」のことで何かしていたりしますか?例えば音楽を流したり、最近では防水のスマホやタブレットも多いので、ネットをしたり動画を見たりする方もいるでしょう。
ボクは昔から「雑誌を持ち込む」のが基本となっています。新しい雑誌だったりは持ち込まないですが、古くてへにょへにょになっても良いようなものは脱衣所に常備してあり、一週間ごとにそれを入れ替えして、読み返したりしています。
さて、先ほどの入浴時に読んでいたのが「BUBKA」。今ではAKB関連の雑誌になってしまいましたが(そうなってから購読をやめました)、以前はまぁ「よくこんな本をコンビニに置いていたなあ」というような内容でした(今では違法となりましたが、「GHB」という薬物の特集組んでたりしたことも)。
で、読み返していたのは東日本大震災後のもの。つまりもうすでにそんな暗黒雑誌がアイドル推し方向に舵を切っている最中であったのですが、雑誌内にある真木蔵人(まきくろうど)さん、そして小明(あかり)さんのコラムが面白過ぎて。
真木さんの方は「もうこれ以上文化や経済発展させなくても良くねー?」な内容。
小明さんの方は「久々にしょこたんとデートした!同じネガディブ仲間だったのに、どうして今ではここまで差がついた!?」という話。
以前お知り合いと飲んでいる時、「真木さんのコラムは面白い」的な話をしたら「ええ~!?」と驚かれたのを思い出しました。そうなんです、良く分かります。多分その驚いた方は、それまでのイメージで真木さんを見ていたのだと思われ。
かくいうボクもそうでした。何かチーマーとかやっててテレビのレボーターに暴力ふるう場面が流れて、さらには傷害罪で逮捕されたりもして…。そんな人の文章なんか面白いわけがない、と。
でもこれが、読んでみると凄く納得できることばかりで。「次の世代のことを考えようよ」というのが大きなテーマ。政治的なことに関しては「う~ん?」と疑問に思ってしまうこともありますが、読んでいるうちに、概ね「ああ、凄く分かりやすく良いことを言っている」という方向にボク自身がシフトしていきました。
「フカフカのソファーで一杯¥800のコーヒーを飲んで、そんなのがいつまでも続くと思っている奴らがいる。そうではなくて、もっと現実を見ろよ。携帯が新しくなるたびに買い換えるのはどうなの?ティッシュで鼻をかんで捨てるのではなくて、ハンカチで鼻かんで帰ったら洗えよ」
などなど。
経済が回るのは悪いことではありません。それによって上も下も恩恵に預かることが出来るからです。しかし、現状そういった状態にないことも事実。日本的資本主義が限界に来ているのは、GDPの伸び率や所得の減り方を見ても明らか。
ボクの話で恐縮ですが、以前あるテレビ番組の再現ドラマに出た際、終電がなくなってしまい、湾岸の海沿いにあるテレビ局から自宅までのタクシー券が出たことがありました。その額なんと¥30,000。つい20年前まではそんな時代だったのに、今は到底そんなことは出来ないでしょう。下へ向かっているのに、無理して上を目指すことはないだろう、という真木さんの考え方は、非常に共感出来るものであります。
そして小明さん。こちらはもう笑うしかない。毎月「ネガティブ」思考な内容。「映画の撮影に呼ばれて喜び勇んで行ったものの、ゾンビ役でキツいメイクされてあたしが誰だかも分からない!」「舞台挨拶に呼ばれて行ったら、主演の可愛いアイドルを脅かすだけの役だった!」など、文章の端々から読み取れる文才の素晴らしさ。特に上記の「しょこたんとデート」は白眉でして、中川翔子さんを上げつつ下げつつ、自分も上げつつ下げつつ、最後にはキッチリとオチとして持ってくると言う、いつどこでどの号を読んでも面白い、最高のコラムなのです。
長くなってしまいました。今日からもう二月ですってよ。つい先日、ユーミンと桑田佳祐さんの共演を観たばかりだと言うのに、あれからもう一ヶ月。早いものですねえ。そして気付けば春が来て、夏が来て、秋が来て、そしてまた冬が来る。そんな感じで一年はあっという間に過ぎて行ってしまいます。
最近、「ああ、ボクは何の為に生きているのだろう?」と思うことが多くなりました。結婚もしていない、子供もいない、遺伝子を残すことが出来ない。生物(せいぶつ)として何の貢献も出来ないまま、痕跡も残せないまま消え去っていくのかと思うと、かなり辛くはなります。といって、それだけが生ける価値ではないだろうと思う自分もいるのですが、結局は税金と保険料、そして年金を払うだけの「支払いマシーン」と化している自分がいるのでした。
ではまた。
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